FPS をやる上で欠かせない「振り向き」を計算するためのアプリケーションを作った。自身がよくプレイする Valorant と Rainbow Six: Siege における振り向き(cm)をそれぞれ算出することができる。
振り向きとは
振り向きとは FPS ゲーム内で真後ろを向く(180°回転する)ためにマウスをどのくらい動かす必要があるかを表す。この距離は使用しているマウスの DPI やゲーム内の設定値により変わっていく。
振り向きは他人がどのくらいの感度設定でゲームをプレイしているか感覚的に分かりやすいため、「あのプロゲーマーは振り向き20cmでプレイしている」といったように使われることもあれば、他の FPS タイトルでも同じ感覚でプレイするための基準の一つにもなる。*1
振り向きの計算方法
振り向きはゲームを起動し実際にマウスを動かしてその距離を測定する方法もあるが、各設定値が分かっていれば簡単に計算することができる。
海外では振り向きよりも 360° Distance (視点が一周する距離) が用いられることが多いが、この値を半分にしたものが振り向きである。360° Distance の計算方法は以下の通り。
マウスの DPI やゲーム内感度設定は簡単に分かるが、Yaw はタイトルごとに異なる上、値を公開しているタイトルも少ないため、個別に調べていく必要がある。
各タイトルの Yaw を調べる
Yaw はタイトルによって値が公表されているものや、ゲーム内コンソール等にアクセスして値を確認できるものもある。今回対象とした Valorant と Rainbow Six: Siege の値は Sensitivity Matcher のプリセットに入っていたため、今回はこの値をそのまま使用する。
タイトル | Yaw |
---|---|
Valorant | 0.07 |
Rainbow Six: Siege | 0.005729577951308232087679815481411 |
アプリケーションの実装
アプリケーションは React で実装した。create-react-app した後 bootstrap を導入し、値を受け取るための簡単なフォームと計算処理を追加しただけなので、 SPA として面白い部分はほとんどない。実際に計算を行っているのはこのあたり。
今後は View Speed や Monitor Distance の計算もできるように拡張していきたいところである。
*1:ゲーム間の感度変換の場合は振り向きよりも View Speed や Monitor Distance を用いたほうが良いとされる